肩こりの原因とは?肩こりに鍼灸治療がいい理由

肩こりの原因とは?肩こりに鍼灸治療がいい理由
今回はYさんにご投稿いただきました。ありがとうございます。鍼灸治療を躊躇している方は是非読んで下さいね。

<管理人>
肩こりは現代病といっても過言ではありません。実際に、多くの方が当たり前のように肩こりの症状を訴えているものです。中には、「肩こりがあって当たり前」という感覚になっている方もいるのではないでしょうか?身近な症状である肩こりなのですが、肩こりには鍼灸治療がいいと言われています。ここでは肩こりの原因とあわせて、肩こりに鍼灸治療がいいと言われる理由についてお話ししていきたいと思います。

肩こりの原因

肩こりというとあまりにも当たり前の症状なため、改めてその原因に目を向けようとする方はあまりいないかもしれません。ただ、肩こりに限らず、その症状を改善したいのであれば、やはり原因を知っておくことが大切です。
肩こりの原因は、現代医学では、筋肉のコリだと言われています。筋肉のコリというのは、だいたい姿勢の悪さや運動不足、ストレスといったものから来ます。今の時代を生きる方であれば、誰もが当てはまるのではないでしょうか?特に、現代は仕事でもプライベートでもパソコンやスマートフォンを使いますし、余計に肩の筋肉がコリやすい環境にあります。
筋肉のコリが起こったとき、筋肉はかたくなっているかと思います。このとき、中の血管は圧迫されていますので、当然、血流も悪化してしまいます。血流の悪化によって老廃物の排出がうまくいかなくなり、老廃物が筋肉の中にたまるようになると、今度はその老廃物が神経を刺激します。これが一般的な肩こりの不快感につながってくるのですが、この不快感に耐えようとしてさらに筋肉が緊張状態になり、余計に筋肉のコリが起こるという悪循環に陥ってしまうのです。
ちなみに、東洋医学的では肩こりの原因は色々ありますが、主なものに「瘀血」というものがあります。瘀血というのは、血流が滞り、それによって起こる体の症状を指す言葉です。女性の場合には、瘀血で生理不順や生理痛といったものも起こります。瘀血はさまざまな要因によって引き起こされます。女性の場合には過度なダイエットといったものも挙げられますし、冷えやストレス、加齢なども関係してきます。また、これ以外に「気滞」という気が滞った状態も多くみられます。気滞による肩こりはは冷えや体内の熱が肩に溜まってしまったりして引き起こされます。その他、「血虚」という血が足りなくなっている状態や胃腸の不調目の疲れなどから肩こりが引き起こされたりもします。

肩こりに鍼灸治療がいい理由

肩こりを改善するためのアプローチにもいろいろなものが挙げられるのですが、中でも肩こりには鍼灸治療がいいと言われています。では、なぜ肩こりに鍼灸治療がいいのでしょうか?
まず、鍼灸治療では的確に筋肉のコリを刺激することができます。浅いところにある筋肉でも深いところにある筋肉でも、鍼灸であればしっかりと刺激し、ほぐしていくことができます。鍼灸の刺激によって血流が改善し、肩こりによる不快な症状も和らいでいくのです。
また、鍼灸治療では東洋医学に基づくツボも的確に刺激していくことができます。ツボというと自宅でも簡単に刺激できるものと思われている方も多いでしょうが、鍼灸院ではしっかりと体の状態を見て、必要なツボを刺激していくことができます。まさにプロフェッショナルだからこそできることなのです。
ちなみに、鍼灸治療にもいろいろなやり方があります。直接コリの部分を狙った治療をしていくこともあれば、伝統的な東洋医学に基づいて、先ほどあげた「瘀血」や「気滞」などの不調を改善するために肩こりの症状がある患部から離れた部位を使って治療をしていくこともあります。これらは一概にどちらがいいのか、どちらが優れているのかと言えるものではありません。強いて言うのであれば、鍼灸治療を受けるご本人の好みです。好みによって、施術を受ける鍼灸院を選ぶといいかと思います。

鍼灸治療への誤解

鍼灸治療への誤解ということなのですが、「鍼灸治療=痛い」と思っている方も多いのではないでしょうか?おそらく鍼灸治療を実際に受けたことのない方は、それこそ注射針をそのまま突き刺すようなイメージを持っているかもしれません。
ただ、鍼灸治療で使う鍼は本当に細いものです。髪の毛のような細さのものを使いますので、注射のような痛みはほぼないと考えていいでしょう。しかしながら、いくら細いといっても体に異物を刺すことになりますので、まったく何も感じないというわけではありません。響くような感じを受けるという方もいれば、重たいような感じを受けるという方もいます。もちろん、人によっても感じ方は違ってくるでしょうし、刺激する場所や体の状態によっても違ってきます。
また、それでも鍼を刺されることに抵抗がある方もいるでしょう。そのような方には。刺さない鍼(鍉鍼とよばる鍼など)をつかった施術があります。これはどこでも行っているわけではありませんが、一部の鍼灸院では刺さない鍼を使用した施術を行っています。これはまったく刺さないので抵抗感が少ないと思われます。
鍼灸治療では鍼灸治療でしかできないことがあります。効果的で実績のある鍼灸治療を「痛い」という先入観のみで敬遠してしまうのは、もったいないです。
ぜひ、辛い肩こりの緩和の為に鍼灸治療を試してみてはいかがでしょうか?

● 肩こりは日ごろの日常生活によって凝り固まって引き起こされる。
● 東洋医学では、瘀血・気滞・血虚・内臓の不調・目の疲れなども肩こりの原因になると考える。
● 鍼灸治療ならば凝った筋肉を的確に刺激できる。
● 鍼は非常に細いためほとんど痛くない。また、刺さない鍼の施術もある。