妊婦さんでも安心な鍼灸治療

はじめに

妊娠・出産というのは女性にとって一世一代の大仕事です。ただ、ひとりの体でふたり分の命を支えることになりますので、妊婦さんにとってはかなりの負担がかかります。実際に、体調面で問題を抱えているという方も多いでしょう。そんな妊婦さんにおすすめなのが鍼灸治療です。妊婦さんで少しでも体に不安があるという方は、是非鍼灸治療を受けてみましょう。

妊娠中の体調管理にも鍼灸治療は効果的！

先でもお話ししましたが、妊娠中というのはひとりの体にふたり分の命が乗っかっている状態です。もちろん、双子ちゃんを妊娠していれば3人分、三つ子ちゃんを妊娠していれば4人分をひとりの体で支えることになります。当然、その分、妊婦さんには負担がかかりますし、体調を崩すことも多くなります。
つわりの症状も人それぞれですし、同じ症状であってもどの程度の症状が出るのかは違ってくるものです。お腹が大きくなってくると、腸が圧迫されて便秘気味になってしまう方もいますし、赤ちゃんの重さで肩こりや腰痛といったものを訴える方も少なくありません。
妊娠中に感じる体の不調というのは、妊娠していなければ薬で対処しているといったものも多いでしょう。しかしながら、ご存知のように妊娠中というのは薬を使うことができません。お腹の中の赤ちゃんに影響が出てしまうからです。ただ、薬が使えないからといってひたすら我慢するのもつらいでしょう。
そういったときに役立ってくれるのが鍼灸治療なのです。鍼灸治療というと痛いイメージがあるかもしれませんが、おそらく想像しているような痛みはありません。妊婦さんにとって大きな刺激となるような痛みはまずないと考えていいでしょう。そして何よりも薬を使わずに済みますので、安心なのです。体がつらい、でも薬は使えない……と頭を抱えている妊婦さんにこそおすすめです。

鍼灸治療は妊婦さんにもお腹の中の赤ちゃんにも嬉しい効果をもたらしてくれる！

鍼灸治療というのは、妊婦さんだけではなくお腹の中の赤ちゃんにも嬉しい効果をもたらしてくれます。つまり、妊婦さんが鍼灸治療を受ければ、お腹の中の赤ちゃんも喜んでくれるというわけです。
まず、鍼灸治療というのは安産にいいと言われています。妊娠中に安産祈願のお守りをもらうという方も多いでしょうが、安産というのはまさに神様に祈るほど求めているもの、求められているものなのです。妊婦さんであれば安産のためにいいと言われたことは片っ端からやっているという方もいるかもしれませんが、実は鍼灸治療というのは古くから安産のためにおこなわれていたものでもあるのです。実際に、鍼灸治療を続けると安産になると言われています。安産というのは妊婦さんが出産時に楽になるというだけではなく、生まれてくる赤ちゃんに負担をかけずに済むという部分もあるのです。先でもお話ししましたように、鍼灸治療というのは妊娠中の体調管理にも役立ってくれるものですので、体調管理と安産を兼ねて鍼灸治療をおこなっていくといいでしょう。
また、鍼灸治療は逆子にも効果的だと言われています。逆子というのは、やはり妊婦さんにとっても大きな不安になるでしょう。鍼灸治療は妊婦さんにとっても気持ちいい治療になるかと思いますが、お腹の中の赤ちゃんにとっても気持ちのいい治療となるようです。実際に、鍼灸治療を受けているとお腹の中の赤ちゃんがよく動くようになるという話はよく見聞きするものです。1回の治療で逆子が治ってしまうということもあるようですので、逆子に悩んでいる妊婦さんも是非鍼灸治療を受けてみてはいかがでしょうか？
ちなみに、妊婦さんが鍼灸治療を受けていると、生まれる赤ちゃんも健康になると言われています。というのも、妊娠中というのは妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんがつながっている状態ですので、妊婦さんの健康状態がそのままお腹の中の赤ちゃんにも伝わるようになります。妊婦さんが鍼灸治療を受けることによって自律神経系やホルモンバランスが改善されることになりますので心身ともに健康になり、それがそのままお腹の中の赤ちゃんに伝わって健康な赤ちゃんが生まれてくるというわけです。もちろん、絶対にというわけではないものの、妊婦さんと赤ちゃんがつながっていることを考えるとやはり妊婦さんの心身の状態は大切にしてほうがいいでしょう。