女性特有の症状と鍼灸治療は相性がいい

周期は人によって違ってくるものの、基本的に女性は毎月生理があります。言ってしまえば、毎月女性の体の中でホルモンバランスが変化することになりますので、それに伴って女性は不調を感じやすくなります。それに加えて、今はストレス社会と呼ばれるような世の中です。実際に、生理痛や生理不順、PMSなどの女性特有の症状に悩まされているという方も多いでしょう。実は、そういった女性特有の症状と鍼灸治療はとても相性がいいのです。

現代女性は女性特有の症状が悪化しやすい

女性にとって毎月の生理というのは当たり前のものです。毎月来るものですから受け入れるしかないのですが、それでも「めんどくさい」と思ってしまうことはあるでしょう。実際に生理期間中というのは常に経血が出ている状態ですので、不安もありますし、不快感もあるものです。
生理というのは正常であっても女性にとって厄介なものなのですが、今の時代を生きる現代女性はよりいっそうその厄介さを実感していることでしょう。というのも、現代女性は女性特有の症状が悪化しやすい状況にあるのです。先でもお話ししましたが、今の時代はストレス社会と呼ばれるほどストレスにあふれています。ストレスで生理が遅れてしまったり、飛んでしまったりすることがあるように、ストレスというのは女性特有の症状に大きな影響を及ぼします。それに加えて、今は異常気象も当たり前になりつつあります。異常な暑さや寒さはもちろん、気温差というのもどんどん大きくなっています。気温差が自律神経に影響を与えることはよく知られていますし、その自律神経への影響から女性特有の症状が悪化することもあります。
女性特有の症状に対して、市販薬などで対処している方も多いでしょう。しかしながら、薬を使う以上は副作用のリスクを伴いますし、何よりもそれは一時的な対処であって根本的な解決にはなりません。それでも今は女性特有の症状の悪化を市販薬などでごまかしながら生活している女性が多いのです。

女性特有の症状にこそ鍼灸治療を

異常気象が当たり前のストレス社会で生きている女性は、女性特有の症状が悪化しやすいですし、その症状を市販薬などでごまかしながら生きているものです。しかしながら、それでは根本的な解決にはなりません。体をだましだましやり過ごしているだけなのです。それよりもやはり根本的に体の状態を整えて、女性特有の症状に悩まされないようにしていったほうがいいでしょう。そこで役立ってくれるのが鍼灸治療なのです。
例えば、女性特有の症状として代表的なものが生理痛です。かなり多くの女性が生理痛を経験しており、生理には生理痛がつきものと思っている方も少なくありません。しかしながら、生理痛というのは血流の悪化によって起こるものだと言われています。もちろん、子宮内膜症などの疾患によって起こっていることもあるのですが、そういったものを除くと古い血（瘀血おけつ）がおへその周りや下腹部にたまることによって生理痛が起こると考えられているのです。生理痛の度合いというのも人によって違ってくるのですが、ひどい方であればそれこそお腹を抱えるようにうずくまって動けなくなってしまうこともあります。そのため、普段は市販薬は使わないという方でも生理痛のときだけ市販薬を飲むというケースも少なくありません。現在では生理痛のための市販薬が出ているくらいですので、生理痛で悩んでいる女性がそれだけ多いということなのでしょう。

鍼灸治療では、鍼でツボを刺激し、お灸で温めることができます。これによって血流を改善し、おへそや下腹部にたまっている瘀血を流すことができ、それによって生理痛の症状も緩和できると言われています。
他にも女性特有の症状としては生理不順やPMSといったものが挙げられます。生理不順やPMSに関してはホルモンバランスも大きく影響してくるのですが、鍼灸治療ではこのホルモンバランスも整えていくことができます。これまで市販薬などで対処していた女性特有の症状は、鍼灸治療によって根本的なアプローチが可能なのです。「これは体質だから……」と諦めていた方でも、鍼灸治療によって体が整ってくると何年も悩まされていた症状から解放されるかもしれません。
ちなみに、女性特有の症状とってもいろいろあります。それぞれの症状・体質によって鍼灸治療で刺激するところは違ってきますし、プロの手で適確なところを刺激してもらえるからこそ症状の改善や緩和といったものも期待できるのです。信頼できる鍼灸院をみつけて定期的に通って体質改善を目指してみてください。